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見過ごしがちな日常の出来事も、よくよく見ると面白い!
トランストラクチャのコンサルタントが感じたこと興味を持ったことを記していきます。

古代のハイウェイ

北関東にある私の家のすぐ近くに古代の幹線道路である東山道の跡が残っている。東山道は江戸時代より前の幹線道路で、京都から群馬県までは江戸時代の中仙道とほぼ同一のルートだが、群馬県から東京に向かわずそのまま栃木を通過して東北方面に延びていた。要するに当時の日本の中心地京都と東北地方を結ぶ幹線道路である。群馬県や栃木県では東山道の遺跡が多くの場所で見つかっている。

驚かされるのは道路の構造が我々の想像するような「けもの道」ではなく、現在の道路にも負けないレベルの道路だったことである。まずその道幅は広く、実に現代の4車線道路に相当する道幅を持っていたそうだ。また道路の構造は排水性が高い上に固い路面となっており、地方で何か事が発生した時には短時間で大量の軍隊を送ることが可能になっていた。さらに驚くのはその直線性で、各国(今の各県にほぼ相当)に置かれた国府間を可能な限り最短距離で結ぶ事を前提に真っ直ぐに道が延びている。実際のところ我が家の近くの東山道跡も直線状に真西に向かって道が延びており、道の真正面には浅間山が見えるのである。昔この道を私が通学に使っていた頃には道の正面に浅間山が見えるのは偶然だと思っていたが、そうではなく山を目印にして直線状に道が延びていたらしいと聞いて納得した。

こうした古代の道路をどのような人々がどのような計画に基づいてどのような体制を組んで建設したのかは全く資料が残っておらず不明である。はっきりしているのは全て人力に頼るしかなかった時代に高い計画性を持って組織的な工事がなされていたことが遺跡調査から明らかになっていることである。現在のような組織やプロジェクト体制に関する体系的な理論や仕組みが確立していない時代にどのようにして、このような素晴らしい仕事を完成したのか興味は尽きない。

2010年3月12日 (金) in 大矢 哲夫 | Permalink

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