
見過ごしがちな日常の出来事も、よくよく見ると面白い!
トランストラクチャのコンサルタントが感じたこと興味を持ったことを記していきます。
マイケルジャクソンは、経営者にもなれた!?
先週末、先日亡くなったキング・オブ・ポップ、マイケルジャクソンの
映画、"THIS IS IT" を観て来ました。往年は、奇行ぶりばかり目立つ彼
でしたが、最盛期の世界中を魅了した楽曲の数々に触れて、改めて、彼の
非凡なるエンターテインメントに対する感性と情熱に敬服すると共に、
ただただ、楽しい時間を過ごすことができました。
一緒に鑑賞していた他の多くの観客の人々も同じだったようで、
映画でありながら、エンディングでは、自然と大きな拍手が映画館の中に
鳴り響いたのでした。(個人的に、映画を見て観客から拍手が沸き起こったのは、
その昔、スピッルバーグの映画、ETを見た時以来、2度目の経験でした。)
この映画は、単なるライブ映像ではなく、コンサートを成功させるために、
メンバーが一団となって取り組む姿を追ったドキュメンタリーと
いったほうが、正確な気がします。
見ているうちに、
これは、一般企業の組織の中で起こっている出来事とも重なって
見えてきました。
・優秀なダンサーを採用するためのポリシー
・メンバーをモチベートさせるコミュニケーション
・高いレベルの完成度を求めるトップの姿勢
・観客ニーズへのこだわり 等・・
わずか2時間の映画の中に、我々企業人として学ぶべきこと、共感すべきことが
たくさん詰まっていました。(あまり書くとネタバレになるので、止めておきます。)
おそらく、マイケルジャクソンは、ビジネス界であっても立派なリーダーに
なったのではないでしょうか。
新型インフル?
先日、社内行事で、会社のメンバーと宿泊する機会があったが、こともあろうにその最中に、急に悪寒が走り、咳がとまらなくなった。
急いで、マスクと風邪薬を買いに行き、最低限の対応はしたが、もしかして、新型インフルエンザであったなら、至急この場を離れて、帰宅すべきではという思いがよぎった。
一方、新型インフルエンザ感染の可能性があるというだけで、重要な会社の行事をキャンセルしてよいものかという疑問も生じた。
もし、仮に私がインフルエンザであったとして、それが元で、多くの社員が感染してしまうとしたら、会社として、これは非常に大きなダメージになる。一方、単なる風邪気味の状態であるからといって、担うべき役割を放棄してしまったら、それはそれで、大きな迷惑を会社と社員に与えることにもなりかねない。
個人的に、過去、インフルエンザに掛かった経験が少ないことやその他の諸要素を考慮して、行事を放棄して帰宅することは行わなかったが、結果として、私も単なる風邪だったようだし、他の社員にも感染が見受けられなかったことで、胸をなでおろしている。
今回は事なきを得たが、正直、こうしたリスクマネジメントの判断は誰にとっても非常に悩ましいものだと思う。
そもそも今回の新型インフルエンザの対策にしても、水際で国内進入を食い止めようと、海外から到着した飛行機の乗客に対して厳しいチェックを行っていたが、
結果として、最初の新型インフルエンザの感染者は、渡航歴のない高校生だったため、その後、対策の重点は、水際作戦から国内での感染防止へ移っていった。
問題の有無や可能性が明確でない場合、その時点で最良の決断をしたとしても、後から眺めれば、必ずしも適切ではなかったということもあるだろう。だからといって、当初とったアクションをやみくもに批判すべきではない。
必要なことは、その時点で得られた情報を適切に判断し、もっともリスクの低い対応をとることだろう。時間の経過とともに変化する状況を適時、検証し、対策や方針を見直す柔軟性も重要だ。
リスクの想定してあれやこれやと対策を検討することはあまり気分のよいことではないかもしれないが、この視点をしっかり持つことの重要性を改めて認識する機会となった。
東京、リオに及ばず・・・
先週末、テレビで、2016年のオリンピック開催地の最終選考会の様子が放映されていたるのを見ていた。
候補都市はアメリカのシカゴ、スペインのマドリッド、ブラジルのリオデジャネイロ、そして東京の4都市。東京は2回目の投票で破れ、結局3回目の投票で過半数を獲得したリオデジャネイロが、2016年のオリンピック開催地に決定した。
各都市の準備委員会は、オリンピックを開催する場合のセキュリティ面、利便性、企画力、財務的要素、大義名分など様々な側面を検討し、最終選考会で、全力で魅力的なプレゼンテーションを行うことに注力してきた。
東京は、安全性と環境を軸にその優位性を訴えたものの、南米初のオリンピック開催という大きな大義をもったリオデジャネイロに及ばなかった。
選考は委員による投票で行われるもので、個々の委員がどのような理由で投票先候補地を選んだのか、詳細にはわからないが、報道にもあるように、東京の場合、地元の支持率の低さが少なからず影響を与えたものと思われる。
過去数年にわたり、開催の優位性を検討し、世界へ発信し続けてきた東京であるが、肝心な地元の理解を得ることには、遅れをとってしまった。
交通渋滞などのオリンピックによる問題もあるだろうが、東京で再びオリンピックを開催することで、どれだけの経済効果がある、環境先進都市に生まれ変わる、等といったメリット面を地元民に説明、理解させ、地元を上げての招致活動を展開することができていれば、結果は
異なっていたかもしれない。
企業においても同じことが言えるかもしれない。営業や広報などで、社外に対して積極的な活動を行うことも大切だが、組織を支える各社員に組織のミッションやゴールを明示し、納得させ、全社が一丸となって活動することが、結果的に大きな推進力となる。そんな事をあたらめて認識させてくれた出来事だった。
きっかけ
地方出張の際、列車の中のワゴンサービスを時々、利用します。
移動中に食事をしようとするときは、大体、サンドイッチとお茶を買います。
でも、お腹が一杯のときは、ワゴンサービスには、
ほとんど関心がありません。
しかし、
先日、ある列車のなかで、
ワゴンを押している女性がゆっくりと近づいてきて、
しかも人の顔を覗き込むようにして来た時、
自ら、喉が渇いていることに気づき、アイスコーヒーを
買うことにしました。
よくよく考えれば、そのときは、暑い中、ずいぶん汗をかいて
歩いたあとに、列車に飛び乗っていて、
確かに、水分補給が必要なタイミングでした。
そのワゴンを押す女性の行動がのおかげで、
それが認識されたのですが、
もし、その女性がワゴンを足早に押して通り過ぎていれば、
喉が渇いていることに自ら、気づく事もなかったでしょう。
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
人間というものは、自分自身で本当に何が欲しいのか、
結構、わからなかったりするものだと、改めて思います。
ブティックや飲食店でも、自分で欲しいものがわからずに、
信頼する店員に進められるものを買うこともよくある話です。
『なにか必要なはずだけど、何が必要なのかわからなかった・・・』
あるいは、
『本当はこれが必要だった・・・』
そんな気づきのきっかけになる事も、
コンサルタントの役割だと思っています。
おこなうべき仕事とは・・・
夏休みにはいり、街中に、若者の姿が目立つようになりました。大きな荷物を抱えて、地方から遊びにきているグループも見かけます。
社会が高齢化する中、どんよりとした、エネルギーレベルの低い、曇りがちの情景を目にすることが多い中で、
好奇心と情熱であふれた若者たちが闊歩する様子を眺めているだけで、自分自身も元気になってくる気がします。
ただ・・・、先日、某所へ向かう途中のこと。渋谷の駅前交番の前では、地方か
らやってきた10代の少年、少女が列をなして、警官に道案内の順番待ちをしていました。
『●●にいくには・・』
『●●というお店に行きたいんですけど・・・』
警察官も一件、一件、地図を見ながら丁寧に行き先を探していましたけど、それぞれの質問に対応するのに、
かなり時間がかかっている様子で、おそらく、2人がかりで、朝から晩まで若者の道案内で終わってしまうような感じでした。
あれって、本当に警察官の仕事なんでしょうか?
きっとそうなんでしょう。
しかし、税金の無駄遣いとまではいいませんが、もっと効率的な方法であると思います。インターネット上の検索や地図でも
調べられそうなことを、昔からやっているということで、わざわざ警官が自ら、行き先を調べているのは、もったいない気がします。
交番の仕事に関わらず、企業の中でも、それなりの立場と処遇を得ているポジションの人が、なんとなく昔からのやり方で、
自分がやらなくても済むことをやっている・・・・・。
まだまだ、日本の組織の生産性を上げる余地はずいぶんあるのだと思います。
スズメの世界でも・・
週末に、車で都内を走っていたときのこと。
信号待ちの際、脇の街路樹から、
けたたましい悲鳴にも似た音が・・・。
よく見ると、スズメの一団が、その街路樹の
周辺を飛び回って騒いでいました。
さらによく見ると、
街路樹に赤い実がなっていて、どうやら、その実は
スズメにとってはご馳走らしく、興奮しているようでした。
感心したのは、赤い実のなっている箇所はせまく、多くの
スズメが一緒に実を食べることはできないようで、
順番に、交替で、その実を食べている様子だったことです。
ところが、1羽のスズメが、なかなか次のスズメに交替せず
ひたすら、赤い実を食べ続けていたので、痺れを切らした
他のスズメが、クレームをつけようと、大騒ぎをしはじめた
ところ、ようやく、そのスズメもそのことに気づき、次の
スズメに交替しました。
信号待ちをしていたわずかの時間でしたが、
スズメの世界でも、人間の世界でも、組織の中で、
共存共栄していくためにはおたがいに譲り合いのルールが
必要なことを改めて気づかせてくれました。
書店にて
最近、書店に行ったとき、経済誌の棚を眺めたら、
・疲弊する●●経済
・●●総崩れ
・●●危機いまだ去らず
・逆境強まる●●業界・・・等など
非常にショッキングで、不安をあおるような見出しばかり目に
付きました。
一方、別の棚には、感情マーケティングとか、心理経済学といった人間の心理状態が消費や経済に影響を与える事をトピックとした本が並んでいます。
最近は、『経済人』ではなく、『実際の人間』として、人間がどのように経済行動をするかを研究する『行動経済学』が見直されているようで、その立役者ともいえるダニエル・カーネマンは2002年にノーベル経済学賞を受賞しています。
人間の意思決定というのもは、100%合理的に行われるものではないので、実際の経済状況がどうであれ、市場の空気が悲観的であれば、財布の紐を締め、逆に、明るい見通しを当局から示されれば、それなりに安心して消費や投資を行うものなのでししょう。
こうした考え方に意識してかどうかは、わかりませんが、アメリカの経済見通しについてのバーナンキFRB議長の発言は、いつも無理やり、明るい、比較的楽観的な表現になっている感じがします。
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
企業業績が悪化して、多くの企業で人件費の削減や人員カットなどの人事施策が行われていますが、そうした施策は今後、企業を永続させ、さらなる発展をするために行われる必要なステップであるはずです。
厳しい施策を行う際であっても、悲観的な面ばかりを強調し、必要以上にモチベーションを下げてしまってはいけません。将来の明るい見通しやビジョンも合わせてしっかりと伝えていくことが必要ではないでしょうか。
大阪のレストランにて
先日、出張で大阪に行ったとき、ランチを摂ろうと、辺りを見回すと、世界的に有名なレストランの大阪店がありました。
ロンドンに暮らす2人のアメリカ人がはじめたこのレストランは、その後瞬く間に、世界中に広がり、いまや数十カ国に100店舗以上あると言われています。東京店は、六本木にあり、時々、私も立ち寄りますが、スタッフの笑顔と丁寧な対応には、いつも感心しています。
ちょうどランチタイムということでしたので、そのレストランにさっそく入りました。中には、有名なロックスターののギターなどがさりげなく飾ってあり、なかなかいい感じです。
さっそく注文をとメニューを見たら、思わずびっくり。
ステーキランチ 1,000円
六本木の同店の価格水準と比較してもかなり安いですし、他店でも、東京の繁華街でこの値段で、ランチといえどもステーキを食べられるお店を私は知りません。
同じ商品やサービスであっても、地域によってその価格は異なることは、当然なのですが、東京という場所は、いかに物価が高い所だということを、改めて感じさせられました。
我々、人事コンサルタントの立場では、この物価の地域差は、よく議論になる領域のひとつです。企業の中には、全国に職場があり、頻繁に、社員の転勤が行われるところも少なくありません。
賃金制度を設計する際、地域差をどのように、賃金に反映させていくか、いろんな考え方があり、我々なりの考え方も持っていますが、絶対にこれが正しいという理論はまだ確立されていないと思われます。
全ての商品・サービスに価格差があるわけではなく、インターネット通販などで、全国どこでも同じ価格で買える商品・サービスもあります。転勤により移り住むことに対して、望ましいと感じるケースもあれば、そうでないこともあるでしょう。
地域差をどのように賃金に反映させるか、まだまだ、議論は続いていくのでしょう。
人事部は肩身が狭い?
『今年は賞与カットや人員削減まで行って・・・人事部の肩身が狭いです。』
先日、某上場企業でのディスカッション中での人事部長の発言です。
経営環境が厳しくなる中、多くの企業で、コスト削減の一環として、
人件費の見直しに着手しています。
時間外労働の厳格な管理・運用、賞与額の引き下げ、に加えて、
非正規社員の契約打ち切り、早期退職など、その企業の経営状況に応じて、
様々な人事施策が行われています。
こうした人事施策を取り仕切る人事部の方々にとって、経営上必要であると
理解していながらも、なかなか気持ちでは割り切れないところがあり、
このような発言をされたのではないかと思います。なんとなく、社内で、
悪者扱いされている感覚があるのかもしれません。
確かに、社員個人にとって、処遇が下がることは、ありがたいことでは
ありませんので、人事施策を行う側の人事部には、あまりよい印象をもつこと
はないのでしょう。
しかし、厳しい人事施策も結局は、新しい事業環境に適合した組織を作り、
将来にむけて、よりよい企業をつくっていくためのひとつのステップに
過ぎません。
目先の深刻さを前面に出すよりも、将来の経営ビジョン・戦略を明示して、
そのために今は苦しくても、一緒に頑張ろう・・といった厳しい人事施策に
対するポジティブな意識を、まずは人事部自体がしっかりと持った上で、
それぞれの施策を進めていくことが、大事なことではないでしょうか。
