
見過ごしがちな日常の出来事も、よくよく見ると面白い!
トランストラクチャのコンサルタントが感じたこと興味を持ったことを記していきます。
経験からの一言
ラーメン店での出来事。
隣の客のラーメンが出来上がり、ラーメンをカウンター越しに渡そうとする店員。
その時、手元が狂ってどんぶりは横倒し、中のめんとスープは見事に隣の客の膝の上に、、、。
隣の客は本当に災難ですが、その隣の客、つまり私ですが、もたまりません。
この後の成り行きによっては自分の食事どころではなくなってしまいます。
申し訳なさそうに、客の服をぬぐう店員、あわてて厨房から出てくる店主、慌てて店から出ようとする私、、。
その時、ひざ下がスープにまみれた客がひとこと、「僕も昔バイト先で同じミスをしたことがある。気にしないで」の一言。
当人たちはわかりませんが、私は、救われたような気持ちになりました。
過去に同じような失敗をしたことがある、という経験があって、その場で起きた表面上のことだけではわからない、店員や店主のことを察することで、こうした一言につながったのだと思います。
店員のミスは客から見れば簡単に許すことはできないし、本来は再発しないように相応のクレームをつけるべきなのかもしれません。
重要なことは、人はこれまでの経験や体験に基づいて情報を補完して、その人でなければできない、その場に応じた別の答えを導き出すことができるということでしょう。この情報の補完は好ましく作用することもあれば、そうでないこともある点が難しいわけですが、すくなくとも今回は「人情味ある」結果になりました。
キャベツマラソンを走ってきました
先週の日曜日に、走ってきました。嬬恋キャベツマラソン。
高原のキャベツ畑の中を激走します。が、その畑までのコースは約3.5kmの急激な下り坂。
コースは10kmなのに高低差が200m近くもあるというのが、このコースの恐ろしさを物語っています。
で、スタート地点はゴール地点でもありますから、最後の3.5kmは高低差200m分の上り坂が待ってます。
当然、走り続けて登っていくことは、私の体力ではほぼ不可能。したがって、走っては歩き、歩いては走りの繰り返しになります。前回、ジョギングのインセンティブについて書きましたが、今回の場合はさしずめ「目標管理」。自分で目標を定め、それをクリアしていかなければ心が折れそうです。
・あのカーブの先までは走ろう
・あそこに立っている「のぼり」までは走ろう
・今Ipodで流れている曲が終わるまでは走ろう
私の場合、上記のような目標を立てがちでした。特徴なのは、目標が動かず、そこを超えたら必ず歩くことが約束されていること。
どうやら、私は走るための目標ではなく、その後歩くことができる、そのご褒美のために目標を立てていたようです。
ちなみに、私の妻に「どんな目標を立てて走った」と聞くと「とにかく女性ランナーを10名抜くまで走る」と答えました。10名抜けば順位が10位上がると考えたようです。この目標の方がタイムを競うというマラソンレースの場合はよい結果が出そうです。
最終目標は二人とも「ゴールすること」で共通していますが、「無理しないで走ることを楽しむか」「良いタイムでゴールするか」といったプロセスの考え方によって、短期目標の立て方は随分違います。何が人を動機づけるかということについては様々あり、最終目標が共通していても、短期的な目標設定についてはきめ細かく設定したほうが「チーム全体の結果」も「個人の満足度」もより高いものになります。
ビジネスの場合は、マラソンのようにゴールを明確に示されたり、他のランナーやコース上の目印のように相対・絶対の目標がはっきりしていたり、ということがないので、こうしたきめ細かい目標管理はより難しくなるわけですが、、、、改めてシンプルに目標管理を体感できた一日でした。
ジョギングを続けたい私
みなさん、運動してますか?
東京マラソンの影響なのか、ジョギングやランニングの人気が高まってきて、関連する商品の売れ行きも好調のようです。
流行に押されてか、私も久しぶりにジョギングを始めました。
元々、走るのは好きなんです。なので、以前もランニングをしていた時期はありました。
問題は、なかなか継続しないこと。今は、楽しいが今回こそは長続きするのか。
やるからには、できる限り長続きさせたい、、、。というわけで、重要なのはランニング習慣の継続を促す「インセンティブ」です。
人に行動を促す際に誘因となるものを「インセンティブ」と言います。
○○Km走ったとか、タイムが○○秒短縮したとか、スリムになって体重が○○Kgになった体脂肪率が○○%になったとか、で、その目標達成したらこんなご褒美を、、、ということでは、残念ながら私にとってはインセンティブとはならないようです。それは、これまでの挫折の経緯と現在の体型が証明しています。
じゃ、今の私の「インセンティブ」は何か。
「携帯電話を持って走り、走ったコースを地図上に記録する」というのが、今の私のインセンティブになってます。
携帯電話にはGPSが搭載されていますので、周辺の地図を呼び出して地図上に走行したコースを記録していきます。それはもう、細い路地や公園の中の遊歩道まで、走ったコースや高低差、時間やペースなどが細かに自動記録されます。
仕事がら出張に行くことも多いので平日は出張先で、休日はちょっとドライブして見知らぬ町を、ジョギングさえすればその町の記録として地図上に軌跡を残して記録し、あとから見ることができるのはとても楽しい、、、。私にとっては、先々の目標のクリアより、これまでのプロセスの振り返りの方が、満足感を与えてくれるのだということを改めて感じました。
人事制度上のインセンティブを議論する場合、成果に応じた処遇のあり方によってインセンティブを与えて行こう、具体的には営業成績や目標達成度に応じていくらかの成果給やボーナスを支払うことにしよう、といった内容が中心となることが多いと思われます。
ですが、社員には、結果ではなく結果に至るプロセスについてもこだわって評価してもらいたい、次にもっといい仕事の進め方となるようにしっかりと振り返り仕事の質を高めたい、という動機もあり、そこに働きかけるインセンティブもあろうかと思います。
私のジョギングの例のように、やってきた仕事を臨場感のある形で振り返る仕組みができれば、それだけでも社員を動機づける重要な取組になるかもしれません。ただし、携帯を持たせて行動を自動で記録、というのは、この目的では逆効果でしょうね!!
適材のための適所づくり
昨年のM1グランプリで敗者復活戦後に準優勝したお笑いコンビ「オードリー」。
脈絡なく何を言い出すかわからない「怪人」春日くんをつっこみで巧みに制御して笑いを創り出す若林くんの漫才は、ある種「猿回し」にも通じた古くて新しい面白さがあって、テレビに出ると必ず観てしまいます。
で、彼らがネタを作るときどうしているかと言えば、
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若林「コンビを組んだ当初は、セリフを一語一句考えて、書いてました。でもせっかく台本を作っても、春日が間違えてばかりで、ネタが飛ぶ飛ぶ!春日は春日でしかないとアキラめて(笑い)、コイツのキャラクターを生かすようにしたんです」
春日「まあ、春日という素材は抜群なわけですからね。生かすも殺すも料理次第ですよ。フフ」
若林「ノートの書き方も変わった。いまは、流れを大雑把に書いて、思いついたアイデアをどんどん書き足す。後から見直して、順番をつけるやり方です。」
(雑誌「DIME」記事より引用)
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素材を生かすためにネタの作り方を見直すというのは、シンプルな解決策ですがなかなか実践できない、とても興味深いやり方だなぁと感じました。
例えば、企業の中で人材活用を考える場合でも「適材適所」となるように配置を考えます。
こうした場合には「この人を活かせるような職場に、配置を変更する」という発想に向かってしまいがちですが、「適材」に対して「適所」を選んで配置したと思っていた職場で、なかなか以前のような個性・持ち味を発揮できない、といったケースも少なくありません。
人の個性や持ち味は、必ずしもその人からふつふつと湧き出てくる部分だけではなく、周囲の人間関係や職場環境がうまく作用して引き出され、作りだされる、総合的なものであると言えます。
ある人の個性・持ち味をもっと引き出そう・活かそうと考えるならば、その人の周囲の人間関係や環境も含めた全体に働きかけて、変化を促したり問題を解決したり活性化を進めたほうが、実は早道であったり効果的であったりすることも多いでしょう。
「この人を活かせるような職場に、職場を変えていく」ということ、「適材」のために「適所」を作り上げることも、マネジメントとして重要な視点であると言えます。これもシンプルな解決策ですがなかなか実践できないことです。
「適材適所」で素材も料理人も活かす、面白いキャスティングと設定でビジネスの舞台を盛り上げることも、人事部の重要な役割ですね。
イチゴと●●のなるほどな関係
トランストラクチャ 伊奈です。
先週末に、静岡の久能山へイチゴ狩りに行きました。
お世話になった、苺華園(ばいかえん)さんのイチゴは、
甘みが強くて美味しくて、30個ぐらいたくさん食べてしまいました。
久能山のイチゴは石垣で栽培されていることで有名です。
イチゴに土がつかないので、狩ったらすぐ食べられる。
くいしんぼには、たまらない工夫ですね(石垣栽培はそういう理由ではないと思いますが)。
ふと石垣の上をみると、イチゴではない別の、、、ネギ?
気になったんで、農園の方に聞いてみたら「ニンニク」でした。
他の農園の方に防虫効果があるらしいから一緒に植えたら、って聞いて植えたそうです。
他では隣の畑にネギを植えたり、エシャロットを植えたり、他の皆さんも農薬が使えないので代わりに良いものという話を聞いたらいろいろ試されているとのこと。
こういう近くに植えてお互いにいい効果を与えあう野菜やハーブのことをコンパニオンプランツ(共栄作物)というそうです。ちなみに、イチゴのニンニクの例は紹介されていないようですが、、、大丈夫?
意外な組み合わせがいい影響を与えあうというのは、我々人間の間でも良くあります。
タイプの似通った人材が集まった組織は、最初は居心地がいいものですが、自分とは異なる価値観や発想法を持つ人と接することで、自分だけでは得難い成長をすることができ、結果として長期的に良好な人間関係を結ぶケースは少なくありません。個々人の個性だけでなく、人間関係の組み合わせとして現れる相乗効果も考慮して配置検討するところが、共栄作物の話と似通っており面白いところです。
事例を整理して、意外な上司・部下の関係から思わぬ相互効果によっておいしい果実が実らせる「イチゴニンニク型人事管理手法」なんて開発できたら面白いですね。






